NAEBO EKIMAE DENTAL CLINIC JR苗穂駅直結。豊富な治療実績により、道内各地からご来院されています。

治療方針

1.破折歯接着保存治療

割れているから抜歯と宣告された歯でもあきらめずに一度ご相談を!
あなたの大切な1本の歯です。

破折歯接着保存治療の歴史は、我々の師である故眞坂信夫先生(自由が丘、眞坂歯科医院)が1982年、歯根破折を起こした歯に対し、破折線部をスーパーボンドにて口腔内接着させたのが始まりです(この破折歯は患者様がご逝去されるまで18年間口腔内で機能しました)。

私が所属しているPDM札幌は眞坂先生を顧問として2010年に設立されました。私は設立発起人の一人であり、会員の中でも私だけは設立以前から症例数こそ多くはありませんでしたが破折歯の接着保存治療を行っていました。

本格的に破折歯の接着保存治療を行うようになって2026年現在16年経過し、累積症例数をカウントしたことはありませんが、接着再植法を年間30症例としても、口腔内接着法を入れると500症例以上は行っていると思います。

今は確かにインプラント治療があり、予知性も高い治療ではありますが、患者様はやはりまずはご自身の歯の保存を望まれます。

やや陳旧例の難しいケースには歯周病治療における再生療法を応用しできるだけ長く保存できるよう努めております。保存の難しい歯だからこそしっかり治療を行って保存に努めることは、単にその歯を残すという価値のみならず、できるだけ歯列の連続性を保ち、欠損を進行させないことで次の抜歯予備軍となる歯の保存にも繋がっていくと考え取り組んでいます。保存が難しいと思っていた歯も長期に観察してみると思った以上に歯は長く持つというのが私の臨床実感です。

2.歯周病治療(再生療法)

歯周病治療に通じた院長、スタッフ面々が、歯周病でお困りの患者様の歯を救い、守っていきます。

歯周病治療は歯肉縁上、縁下のプラークコントロールの徹底とメインテナンスの継続が大切です。30代、40代で重度歯周炎に罹患している患者さんも、歯周病になり易いから治りにくいということはなく、原因である歯周病原性細菌の量と質を徹底的にコントロールし続ければ、必ず歯周病は治癒、安定し、健康な歯周組織を維持していくことができます。

当院では失った歯槽骨(歯を支えている骨)の再生を促す各種歯周組織再生療法を2000年から行っています。また侵襲性歯周炎や予後の難しい重度慢性歯周炎患者に対してはPCR細菌検査、除菌療法も2001年から行っており、多くの臨床実績を持っています。

2000年、当時26才で全顎的に重度の歯周炎(広汎型重度侵襲性歯周炎)に罹患して いた患者様は、初診時の診査で32歯中15歯に10mm以上の歯周ポケットを認めましたが、歯肉縁上、縁下のプラークの量のコントロールを徹底し、加えてAa菌という歯周病原性の強い細菌の除菌を行い(質のコントロール)メインテナンスを継続した結果、2026年、52才となった現在、1歯も抜歯になることなく健康な歯周組織を維持しています。

3.インプラント

インプラントを埋入するには骨が足りないケースでも様々なテクニックを用いて安全で安心なインプラント治療を行います。

歯がなくなってきて入れ歯でしか対応できなくなっても、できれば入れ歯は入れたくないとお考えの患者様は多くいらっしゃいます。当院ではそこに歯がある場合は、その歯の保存治療をまず最優先に考えます。その歯の保存が難しいと判断した場合、適切なドナー歯があれば歯牙移植で対応することもあります。しかしながらすでに歯がなく欠損が進行していて、それでも入れ歯を回避したいと希望された場合はインプラントでの対応となります。また欠損が進行すると残存歯の維持が難しくなってきますので、ますます歯を失っていく可能性が高くなります。

そのようなケースにインプラントを用いることで、現在残っているご自身の歯も守られていきます。

しかしながら、インプラントは虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎(歯の歯周炎と同じ)にはなりますので、適切なメインテナンスの継続が必要であると共に、インプラント周囲炎の原因は残存歯の歯周病菌の伝播による感染ですので、インプラント治療を行うにあたり、すべての残存歯の歯周病治療をまずはしっかり行う必要があります。

インプラントを入れたけど別な歯にトラブルがきてまたインプラントと、次々と歯がインプラントに置き換わっていくことのないよう、インプラント治療のみならず残存歯の治療もしっかり行います。

そこが歯周病治療に強い歯科医院においてインプラント治療を行う最大のメリットです。

他院ではインプラントが難しいと断られた患者様でも、様々なテクニックを用いて患者様のご希望を叶えます。

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